公立大学法人名桜大学

 

第28回日本国際保健医療学会学術大会開催

 去る平成25年11月2日(土)から3日間、名桜大学にて全国規模の学会である第28回日本国際保健医療学会学術大会が開催されました。
 学術大会のテーマは「過去から学ぶ 地域に根ざす 世界の健康を共創する」。“過去”、“地域”というキーワードは、過去の、特に戦後沖縄保健医療の経験が現在の途上国にどれだけ応用可能かを模索するという、大会長自身の国際保健分野でのアプローチの原点です。“世界の健康を共に創造する”は、国際保健分野内の専門領域(感染症、母子保健、など)を凌駕し、地域をより包括的・学際的アプローチで考えるきっかけとなるような学術大会にしたいという想い、そして日本人の発表の場だけの学会ではなく、現場の中心人物であるアジア・アフリカなどの保健医療行政官(カウンターパート;C/P)たちの意見を聴く場にもしたい(共に創造)という想いを込めたフレーズです。例えば一般公開された市民講座「沖縄から世界の健康長寿社会を考える」では、沖縄もしくは日本の研究者の発表のみならず、国際保健の学会らしく、アフリカの保健行政官が、積極的に沖縄・日本の超高齢社会に対して一石を投じた点が特徴的でした。
 実際、発表会場を地域別にし、様々な専門分野の参加者が、同じ地域をどのように改善していけばいいかを考えていただく場を設定したり、C/Pの考える日本への共感・憂いの念を知る機会を設けたり、中庭にラウンジを設けて沖縄の保健医療経験者と語らうことを通じて、大会の参加者の皆様には新たな研究者との出会いや閃きを感じる場を設定したりする点を工夫しました。
 参加者数は500余人で、合計147題の口頭・ポスター発表、10テーマにわたるシンポジウムおよびフォーラム、そして最終日には11箇所に分かれた国際保健活動に関わる沖縄研修(国頭村、大宜味村、伊江島、名護市、津堅島、宮古島など)を企画・実施し、盛会に終わることができました。また追悼シンポジウムで登壇者から哀惜の念で語られた主人(Dr. Eugene Boostrom;元・名桜大学客員教授)の微笑む姿を身近に感じることができた奇跡の3日間でもありました。
 特筆すべきは、大会当日は現役学生から卒業生まで総勢76人ものボランティア・スタッフが大活躍し、大会運営を力強く支えてくれたことです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

※本学術大会の詳細:https://sites.google.com/site/jaih2013meio/

総評:第28回日本国際保健医療学会学術大会 大会長       
小川 寿美子 (人間健康学部スポーツ健康学科教授)


本学術大会の様子を写真にて紹介いたします

 
シンポジウム                           フォーラム

 
口頭・ポスター発表                       沖縄研修(名桜大学)

  
沖縄研修(伊江島)                       懇親会