公立大学法人名桜大学

 

沖縄の歴史と文化を体験的に学び合う大学生と中学生の交流の旅

主催:名護市学習支援教室ぴゅあ

沖縄の歴史と文化を体験的に学び合う大学生と中学生の交流の旅

 困窮世帯の子ども達は、学校での学びの体験以外は乏しい。保護者の経済的な余裕のなさや社会関係力の脆弱さもあって、自分の子どもに様々な社会的な経験や体験的な学びをさせることは、なかなか難しいのが実情である。一方、沖縄県外出身者に限らず、県出身の大学生も、沖縄の歴史や文化を学ぶ機会は乏しい。沖縄の地で生活し、沖縄を通して日本をみていく視野を広げるためにも、異なる年齢層の中学生や大学生が、沖縄の歴史や文化を相互に学び合い、語り合い、沖縄をみつめる機会は貴重である。また、生活困窮世帯の子ども達にとっても、学習支援ボランティアとして関わっている大学生と、大学以外の場所でのふれあいは、お互いの絆を強くし、社会関係力の基礎を培うものと考える。
 こうした理由から、今回、2013年度全労済地域貢献助成事業(子ども分野)を活用して、名護市学習支援教室ぴゅあ主催の「沖縄の歴史と文化を体験的に学び合う大学生と中学生の交流の旅」を実施した。ぴゅあの学生による事前学習(沖縄戦、基地問題)をふまえて、12月7日(土)~8日(日)の一泊二日の日程で、沖縄戦、基地問題を中心とする沖縄理解の旅に出発した。初日は、沖縄県平和祈念資料館(糸満市)、旧海軍司令部壕(那覇市)を訪れ、二日目は、対馬丸記念館(那覇市)、沖縄国際大学(宜野湾市)からの普天間基地を視察することで、沖縄戦の追体験とあらためて基地問題を考える機会となった。
 参加した名護市内の中学生8名とぴゅあの学生11名、引率者2名、合計21名の「交流の旅」は、寝食を共にしながら、語らい合う楽しい旅になった。

※名護市学習支援教室ぴゅあ→名護市と名桜大学との協同事業による生活困窮世帯(要保護世帯、準要保護世帯)の中学生に対する学習支援活動。名護市内の中学生が大学内の教室で、ボランティア学生から無料の学習指導を受ける。週3回、1回2時間。週のべ60~70名程の中学生が参加している。2013年5月開設。

 名桜大学教員養成支援センター長  嘉納英明


 名護市学習支援教室ぴゅあに通う中学校3年生と大学生合同の「交流の旅」を実施しました。高校受験を控えている3年生に対しての動機付けと平和について考える機会を持ちたいという願いから沖縄県立平和祈念資料館や旧海軍司令部壕等を訪れました。中学生は元気一杯で、大学生が振り回されたりしましたが、楽しく無事に終わりました。
 「交流の旅」実施前に、私たち学生は、「どのようにしたら中学生のためになるのか」といった会議を何回も開催し、「行事を実行することの難しさ」、「急なハプニング」に対する対応のあり方等、貴重な経験をすることができました。これを機に大学生と中学生が更に絆を深め、高校受験に向かって頑張っていきたい。

 阿南 翔平(国際学群2年次) 福岡県立中間高等学校