公立大学法人名桜大学

 

H25年度 国際学群 国際文化教育研究学系 [ 現地実習日本・沖縄報告 ]

平成25年度 国際学群 国際文化教育研究学系 [ 現地実習報告 ]
 

沖縄コース総評

 沖縄コースは、平成25年8月8日(木)から18日(日)までの10日間、伊是名島、沖縄本島北部・南部及び宮古・八重山諸島地域において、歌碑や歴史的景観・建造物を巡って様々に体験する実習を行いました。  各所で有意義な実習ができましたが、特に宮古島での染織(宮古上布)に関わる体験が印象的でした。麻の一種である苧麻を刈り取る作業からはじめ、茎を細かく裂いて繊維を取り出し糸にしていく工程を体験しました。
 ブートーシ及びブーウミと称されるこれらの作業工程は民謡「豆が花のアヤグ」で庶民に課せられた重労働として謡われています。学生たちは事前学習していましたが、デスクワークで得る知識と、フィールドワークで得られる経験との相違を明確に感じたのではないでしょうか。この経験を今後生かしてくれることを期待しています。
 最後に、連日の猛暑の中、体調を万全に整えてしっかりと実習について来てくれた4人の学生の皆さんと、一緒に引率を担っていただいた屋良健一郎先生に感謝します。

総評:照屋 理(国際文化教育研究学系 講師)


日本コース総評

 日本コースは、平成25年9月6日(金)から16日(月)までの期間、鹿児島・博多(福岡県)・松山(愛媛県)・尾道(広島県)・京都・奈良・大阪を訪問しました。沖縄・鹿児島間をフェリーで移動し、近世の琉球の人々が訪れた地や、古い時代に港として栄えた町を回ることで、海を往来した人々の息吹を感じることができたのではないでしょうか。
 奈良県では、奈良文化財研究所の研究員の方に貴重な木簡や発掘現場を見学させていただくことで、私たちが普段学んでいる歴史・文化に関する知識がどのように発見・集積されているのかを知ることができました。
 

  あらゆる情報が容易に得られる時代だからこそ、郷土、そして日本という国を考える際、「現地」に立ち、自らの目で確認することが必要です。また、単に「日本」と一括りにするのではなく、各地域の歴史・文化の個性を発見し、重視する思考も大切です。参加学生にとって今回の実習での経験が、そのようなことを考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。
 
 

 鹿児島県指宿市の山川石の博物館を巡る

総評:屋良 健一郎(国際文化教育研究学系 講師)

 


沖縄を巡り歩く

岩永 太一(国際文化専攻3年次、長崎県立諫早東高校出身)

 沖縄コースは「南北琉球文化圏をあるく」というテーマのもと、沖縄本島から宮古島、八重山諸島まで巡るコースです。今でこそ同じ沖縄県ですが、いざ現場に踏み込んでみれば言語や信仰、さらには食べ物まで地域によって様々な共通点や相違点が見つかり、とても興味深かったです。住み慣れた名護市や周辺の地域であっても、地名や石碑等のちょっとしたキーワードから意外な過去が見えてきて刺激的でした。このコースを経て「いろいろなものに意味があり、いろいろなものがつながっている」ということを実感し、もう一度自分の故郷にも目を向けてみたいと考えるようになりました。県外出身の学生はもちろん、県内出身の学生でもきっと満足できるコースだと思います。

 那覇市首里にある首里城の守礼門


現地実習日本コースを終えて

林田 美紗子(国際文化専攻3年次、長崎県立諫早高校出身)

 私たちは、かつて琉球王国時代に江戸まで派遣された「江戸上り」の時に通ったとされるルートに沿いながら、琉球と日本について考えることにしました。
 私にとって、印象深かった見学地は鹿児島県の密貿易屋敷と奈良県の奈良文化財研究所です。密貿易屋敷では、たくさんのからくりが施されている屋敷内を見学することができ、感銘を受けました。密貿易という言葉だけでは連想することのできない経験をさせていただきました。奈良文化財研究所では、普段なら見ることのできない貴重な木簡等を見せていただきました。地名や漢字が書かれていて、それはその木簡がどのような役割だったのかを示しています。時代を超えて過去を感じることができました。
 今回の実習を終えて、実際に自分の目で見て確かめることの大切さを知りました。この経験が有意義なものになるよう、今後に生かしていきたいです。

 鹿児島県の仙厳園にて