公立大学法人名桜大学

 

H25年度 国際学群 国際文化教育研究学系 [ 現地実習中南米報告 ]

平成25年度 国際学群 国際文化教育研究学系 [ 現地実習報告 ]

第17回 中南米現地実習報告

  第17回中南米現地実習訪問団は、平成25年9月9日(水)から9月25日(水)までの期間、実習生12人と共に、ブラジル、アルゼンチン、それにメキシコの3カ国を歴訪しました。現地実習の骨子となるものは、協定大学での集中講義です。このプログラムの素案を開学前に文部科学省に申請したところ、語学研修とは異なるこうしたプログラムは本当に実現可能なのか、という指摘があったと聞いています。そして、開学当初の国際文化学科の現地実習は、東南アジアコース、中南米コースは日本人学生に提供され、日本コースは正規留学生に提供されました。特に海外で実施される2つのコースに関しては、集中講義を引き受けてくれる協定大学を探し、学術交流協定を締結することでした。東南アジア地域へは瀬名波榮喜学長、ドナルド・シーキンス教授が赴き、ベトナム、タイ、マレーシアそれにインドネシアの大学と交渉し、協定締結に尽力されました。一方、中南米地域は当時琉球大学教授であった安井祐一教授と住江が、ブラジル、アルゼンチン、ペルーそれにボリビアへ派遣され、東南アジア地域と同様に現地実習を引き受けてくれる協定大学を探し、下見を行いました。つまり、開学当時から国際文化学科(現在の国際文化専攻)で提供されていた東南アジア(現アジアコース)、中南米コースの主要科目をさらに深化させた内容が、南米の協定大学で行われる集中講義です。たとえば、ロンドリーナ州立総合大学では、エステーラ教授が、名桜大学で提供されている「移民と異文化」の内容をさらに具現化させて、笠戸丸以前の日本移民の事実と推移について講義され、「中南米の民俗」と「中南米の歴史」の講義を発展的に講義されたアルフレッド教授の「ブラジルの救世主信仰の歴史―コンテスタードの乱」などです。また、アルゼンチンの産業社会科学大学で行われたデボラ教授の「アルゼンチンの文化史」という講義は、名桜大学で提供されている「中南米の言語と文化」という講義をさらに深化させた内容でした。ブラジルとアルゼンチンにおける集中講義のポルトガル語とスペイン語の通訳は、引率教員である住江が担当しました。
 集中講義を受講した学生たちは、その内容の難しさに最初は戸惑っていましたが、授業が進んでいくに従って、目の色が変わり出し食い入るように聞いていたのが印象的でした。受講生のうちの何人かは、集中講義に魅了され、次年度、ブラジルとアルゼンチンの学術交流協定大学へ留学することを考え始めました。その留学希望者数は、例年の2倍以上になっています。
 つまり、現地実習の根幹の部分は、海外の協定大学で行われる地域研究を題材とした集中講義であって、単に海外体験を標榜する研修とは異なるものであります。

総評:住江 淳司(国際文化教育研究学系 教授)

  
 エステーラ教授による「ブラジルの日本移民前の事実と推移」               デボラ教授による「アルゼンチンの文化史」



決心がついた旅  今野 さくら(国際文化専攻3年次、岩手県立金ケ崎高校出身)

 私が現地実習で中南米コースを選択した理由は、南米への留学を考えていたからです。実際に現地へ行き、南米留学への決心をつけたいという思いで参加しました。現地実習では、大学の講義や文献だけでは得ることのできないものを学ぶことができました。また、現地では個人ではなく日本人として見られているので、国際人としての振る舞いやマナーに気を付けなければならないことを実感しました。
 現地実習の中で1番印象に残っているのは、ロンドリーナ沖縄県人会との交流会です。交流会の中でエイサーを披露してくださったのですが、あまりにも感動して涙がでてきました。このエイサー団体は、名桜大学が現地実習でロンドリーナを訪れていることをきっかけに創設したそうなので、沖縄県人会と名桜大学の深いつながりにも感心しました。
 交流会のお別れのときには、「また来てね」「来年、待っているね」と声を掛けていただいたので、留学したいという気持ちがより一層強くなりました。そして、現地の方とお話をすることで様々な情報を得ることができ、好印象を持ったので、留学試験にチャレンジしてみようと思っています。
 私はいきなりメキシコシティの空港でひとり迷子になり、迷惑をかけましたがいい経験をしたと思っています!実習中は、留学の決心をつけるという収穫だけでなく、一生大切にしたいと思える仲間にも出会えることができました。中南米コースに参加して本当に良かったです。

 テオティワカン文明の太陽のピラミッド(メキシコ)に登りました(右が筆者)


  
   ロンドリーナ沖縄県人会の皆さんと