公立大学法人名桜大学

 

第3回 高齢・在宅ケア情報交換会の報告

 「自宅で最期を迎えたい」と多くの高齢者が願う中、現在8割近い方が施設で亡くなっています。「高齢者の看取りをめぐって」をテーマに9月28日(土)に第3回高齢・在宅ケア情報交換会が行われました。今回は地域包括支援センターの保健師や高齢者看護実習病院の指導者や管理者、高齢者施設の看護師が参加してくださいました。
 最初に佐和田助教から高齢者の看取りに関する情報提供を行った後、沖縄独自の看取りの伝統文化、施設における看取り教育の現状、在宅での看取りが困難であった独居高齢者の事例、看取りに関する事前確認の是非、延命治療と家族へのインフォームドコンセントなど多彩な内容で意見交換を行いました。
 少しずつ高齢者の延命治療や看取りに関して認識が変化してきていることを踏まえ、死をタブー視するのみでなく専門職は一般市民と看取りについて徐々に話し合う事が重要であることや、沖縄の看取りの特徴について考えさせられました。特に、家族が施設内で線香を使用することへの受け入れがたさなどのジレンマがありながらも、本人や家族の意向に沿って地域の伝統文化を大切にした看取りケアが重要であること、そのために看護師は地域の伝統的な看取りの文化や方法を理解し、実践する必要がある等の意見がありました。文化を踏まえた「生」と「死」の捉え方について深く考えさせられ、沖縄の看取り文化の奥深さを垣間見ることができました。また、医療施設、介護施設、在宅サービスにおける高齢者の看取りについてそれぞれの課題があり、前回テーマとなった「連携」の重要性も再確認できました。
 最後に八木澤助教から「タイの保健医療の現状」をテーマに海外スタデイ―ツアーに参加した報告が行われ、有意義な情報交換会となりました。
 次回は、11月30日(土)14:00~16:00を予定しています。
 今回参加できなかった多様な職種の方々の参加をお待ちしております。

主催:看護実践教育研究センター   高齢・在宅ケア領域: 稲垣絹代 永田美和子
佐和田重信 八木澤良子