公立大学法人名桜大学

 

看護学科ニュース

第5回 ゆんたく健康祭り 宮里区産業部と協働で開催!

 

 平成19年、全国初の参画型看護教育を理念に、名桜大学に看護学科が開設されて7年を迎えました。住民が主人公になる保健・医療・福祉の場づくりができる看護職者を目指して、学生らは1年次から積極的に地域活動に参加しています。「朝市健康相談活動」は、看護学科開設年度から続けている地域活動の一つです。宮里区産業部が主催する「朝市」の会場で、学生ボランティアサークルを中心に、健康チェック及び健康相談活動を続けています。毎月、多くの学生にボランティアを呼び掛け、1年次から3年次まで15人前後の学生と数名の教員が参加しています。参加する学生は事前に打ち合わせを行い、当日の役割分担や「ゆんたく手帳」の作成等、先輩の活動を引き継いでいきます。毎年12月の朝市では、住民への感謝をこめて1年間の活動報告と、新年に向けて夢と目標を語り合う場づくりを目的に、「ゆんたく健康まつり」を開催しています。住民とゆんたくしながら交流できる「場」づくりを行い、地域と親しい関係を築けたことが、ヘルスプロモーション活動を支えていると感じています。

 

   

 

 平成24年12月16日(日)、「第5回ゆんたく健康祭り」を宮里区産業部と協働で開催しました。プログラムは学生実行委員を中心に区の協力を得ながら協働で企画・運営しています。事前に広報用ポスターを区の協力で各世帯へ配布し、地元新聞にも掲載されました。当日は、初めて参加する区民を含め、総勢120人程の参加があり会場は大盛況でした。普段、あまり体験できない肺年齢測定(スパイロメータ)や、北部地区医師会病院リハビリ室室長の伊藤高一郎さんの健康講話等、多彩なプログラムに住民の関心も高く好評でした。会場には、本学協定校のハサヌディン大学(インドネシア)の短期留学生4人も参加し、沖縄の生活文化に触れ、学生や住民との交流を楽しんでいました。
また、沖縄では、毎年冬至の頃、寒さが一段と厳しくなる(トウンジービーサ)ことから、豚肉を入れたクファジューシー(炊き込みご飯)を先祖に供え、家族の健康と繁栄を祈るという慣習があります。この慣習をゆんたく健康祭りのプログラムに取り入れ、トウンジージューシーのおにぎりを参加者へ提供しました。学生は、前日から地域の高齢者と一緒に地元野菜を使った野菜スープやトウンジージューシーを準備し、沖縄の生活文化を体験する機会にもなっています。ゆんたく健康まつりに参加した区民からは、「毎月、気軽に健康相談ができるから安心」、「大学生とゆんたくできることが楽しい」という声や、「学生たちが地域に目を向けて、地域のことを考える貴重な活動」と健康増進課の保健師も評価していました。ゆんたく健康祭りの開催は、沖縄の豊かなケアリング文化を実感できる取り組みの一つとして注目されています。

 総評:大城 凌子(人間健康学部 看護学科 講師)

※ゆんたく=沖縄の言葉で「おしゃべり」という意味

 

 

 

住民の喜ぶ笑顔が活動の原動力!


実行委員長 仲地 仁菜(2年次、名護商工高校出身)


宮里区朝市健康相談活動では、毎月、朝市に集う方々の健康チェックを行い、経過が分かるように、データはグラフにして個々の「ゆんたく手帳」に記載しています。この「ゆんたく手帳」は、実行委員の手づくりです。1期生の先輩から代々受け継がれ、参加者の中には「ゆんたく手帳№2・№3(2冊目・3冊目)』の方も増えてきました。この活動では、学生が主体となって体重測定、腹囲測定、血圧測定等を行うため、活動を継続することで、私たち自身、看護技術やコミュニケーション力の成長を実感することができます。また、宮里区の方々は健康に対する意識が高く、自分の健康と向き合っている姿勢等、感心することや住民の方から学ぶことも多くあります。住民の方々とゆんたくしながら関わることで、地域の方々の健康への願いや、健康ですごせることの大切さを感じています。住民の方自身が設定した目標を達成したときは、喜ぶ笑顔を見ることができ、私たちがこの活動を続ける原動力となっています。これからもこの活動を継続させ、地域住民の健康をともに考え、サポートしていきたいと考えています。


2年次の実行委員メンバー(写真左から3人目が筆者)