公立大学法人名桜大学

 

記事

平成29年度国際学群 国際文化専攻・語学教育専攻[現地実習 ハワイコース報告]

英語圏コース総評

 去る平成29年9月4日から9月19日まで、名桜大学の2人の学生、安富春香さんと宮平絵梨奈さんは6人の琉球大学の学生とともに、2週間の現地実習でハワイ大学マノア校を訪問しました。現地プログラムの主題は、「ハワイの人々と文化」です。ハワイ大学において、学生はハワイ大学教員による英語での特別講義に参加しました。講義のテーマは、ハワイの歴史、ハワイの言語、ハワイの芸術、ハワイのダンス、平和学習、ハワイ沖縄県系人の体験でした。
 
 学生たちは、真珠湾訪問とオアフ島を周遊する二つの野外実習に出かけました。オアフ島巡りの実習の中で、サトウキビのプランテーションを訪ね、県外日本人や沖縄県系人(他国からの多くの移民)が1世紀以上前にどのように生活していたかを見ることができました。学生は、ハワイ沖縄センターを短時間、訪問しました。センターには、1900年代に最初のハワイ沖縄移民団を連れてきた當山久三氏を称えて小さな庭が特別に設けられていました。センターへの訪問は、本学の安富さんにとっては特に貴重な体験でした。彼女は、金武町(當山久三氏の出身地)の出身で沖縄移民史における郷里の役割を学習する特別な目的を持っていたからです。
 
 実習の最終講義は、ハワイ語についてでした。その講義で、ハワイ語の基礎のみではなく、ハワイ語のイマージョン学校(ハワイ語のみで学習する学校)を通して地域の言語を守る取り組みを学びました。安富さんは、その講義の後に、講師のKawehi Lucas先生にイマージョン学校について質問をしたところ、Lucas先生は親切にも私たちの学生たちをイマージョン学校の一つであるKula Kaiapuni o Anuenueに招待してくれました。安富さんと宮平さんは、その学校で午後を過ごし、いくつかのクラスを参観することができました。2人は、この実習体験にとても刺激を受けて、同様なことをウチナーグチを用いて沖縄で行うには、どうしたらよいのかをさらに考えるようになりました。
 
 クラス以外では、学生は自分の英語力を活用して、サーフィンやハイキング、買い物などホノルル市を巡りながら自分自身の時間を過ごしました。ダイアモンド・ヘッドやMatsumotoアイス屋、Waikiki、Haile’sという名前のおいしいハワイ料理のレストランを訪れました。実習での成果の一つは、琉球大学の学生と新しい友人関係を築いたことです。実習に参加した学生たちが、将来、一緒になって国際的な経験を活かし、沖縄の文化やアイデンティティについてさらに深く考えることを期待します(訳:  渡慶次正則)。
 
総評:Meghan Kuckelman(国際学群国際文化教育研究学系 准教授) 

 

 

 ハワイでの実習を通して

 安富 春香(語学教育専攻3年次、沖縄県立前原高校出身)

 

 平成29年9月4日~9月19日の14日間、私は座学では学ぶことのできない実体験を通じて、ハワイの歴史・言語・文化理解を深く身につけるとともに、英語力の自信を高めることを目的とし、ハワイ現地実習に参加させていただきました。
 
  ハワイ大学で受けたハワイの人々と文化に関する合計11コマの授業では、ハワイ王国の始まりから、現在のハワイに至るまでの幅広い学びを得ることができました。中でも1番印象に残っているのは、ハワイのサトウキビ畑での労働契約をして移民した曽祖母を持つ、城間ゆきえさんの授業です。彼女の曽祖母がサトウキビ畑で立っている写真を私達に見せながら、曽祖母から直接聞いたサトウキビ畑での体験を聞かせてくれました。また、県系三世である城間さん自身の人生の歩みを聞いて、県系である方々の沖縄文化の受け継ぎ方や移民先文化の影響を知ることができました。
 
 授業外も充実した日々を過ごしました。ハワイ沖縄センターを訪問し、當山久三像や移民百周年記念石碑を拝見できたことは喜びでした。昨年の子弟等研修生である宜野座カートさんとも再会することができ、彼の自宅にお邪魔し、三線やウクレレを鑑賞したり、近況報告をし合ったりなど貴重な時間を過ごすこともできました。宜野座さんから、ハワイで歓迎を表現するレイを首に掛けて歓迎してくださり、誠に嬉しく感じました。
 
  ハワイ語の授業後、講師のKawehi先生にハワイ語でのイマージョン教育を行なっている学校へ特別に案内していただきました。この学校は、実習前に訪問の約束をするため連絡を取り合っていましたが、日程がうまく合わずに断念することになっていました。しかし、学校と深い関係があるKawehi先生が連れて行ってくださり、貴重な情報を得ることができました。この学校訪問での学びは、今後、沖縄・金武町の言語継承を考える上で、大きく役立つと考えます。
 
  このように実習では、ハワイ現地実習の目的や自身の目的を達成することができました。それぞれの学びを記録し、将来私が教育現場に立つ際には、記録をもとに語学教育を行い、日本と海外、沖縄と海外の歴史や考え方の違い、共通点を生徒に教えていきたいと考えます。

 

ハワイアンリースを作りました   當山久三像の前にて