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平成28年度国際学群 国際文化専攻・語学教育専攻[現地実習 日本コース報告]

現地実習日本コース総評

 今年の現地実習は、8月20日(土)から8月28日(日)に実施しました。参加学生は5人、引率教員2人で行いました。前半は京都・奈良、後半は東京が実習地でした。参加学生は、訪れる史跡についてあらかじめ調べており、現地では彼らが主に解説を行いました。  
 京都では寺院・神社を中心に巡りました。建造物や庭園を見学することを通して、日本文化に触れることができたのではないでしょうか。東京では、近代の文学者が多く住んでいた本郷を散歩したり、月島を歩きながら江戸時代の歴史を学んだりしたことが印象的でした。いずれの場所でも、学生たちが調べてきたことをしっかり解説してくれたので、充実した実習になったのではないかと思います。同じ時間を過ごすことで学生たちの仲が深まっていくのが目に見えて分かったのも、嬉しいことでした。
 また、今回の実習では、歴史の専門家の方に解説をいただく時間を多くとるように務めました。京都では、花園大学の平井上総先生に、豊臣秀吉によって行われた後陽成天皇の聚楽第行幸に関する講義をしていただくことができました。史料から何を読み取り、どのように考えをめぐらせていくのか、歴史学の手法を学ぶことができたのではないでしょうか。奈良では東大寺東塔院跡の発掘現場を訪れ、奈良文化財研究所の山本祥隆先生に解説をいただきました。最新の発掘成果を現場で聞くことはとても刺激的だったに違いありません。東京では、東京大学史料編纂所を訪問しました。編纂所の畑山周平先生には、所内を案内していただくと共に、古文書を見るときのポイントについて教えていただきました。古文書を間近で見るという体験も、現地実習ならではのものでしょう。お世話になった先生方に御礼申し上げます。
 今回の実習での経験を活かして、参加学生には今後とも日本の歴史・文化への探求心をもってもらえたら嬉しいです。最後となりましたが、共に引率を担当していただいた照屋理先生にも感謝申し上げます。

総評:屋良 健一郎(国際文化教育研究学系 准教授)

 

 

講談社のロビーにて

 

学習を深める

八木 大輔(国際文化専攻3年次、宮崎県立妻高校出身)

 

 今回の現地実習では、前半は関西を中心に京都や奈良、後半は東京で史跡や博物館等を訪問しました。京都では勝林寺、龍安寺、伏見稲荷大社をはじめとする寺社、二条城、京都御所、奈良では平城宮跡、東大寺など古代から近世の史跡を訪れました。また、東京では講談社、東京大学史料編纂所、本郷を訪問し、近代の歴史を中心に勉強しました。
 現地実習で印象に残ったことは特に奈良の東大寺東塔院跡の見学です。現場で研究員の方に解説をしていただき、東塔の再建の歴史を学び、時代によって基壇の規模が異なることを知りました。また発掘調査で分かる土の状態など、残った手がかりから歴史を推測するという話を聞き、発掘・研究の実態を知ることができました。普段は見学できないような場所で、なおかつ発掘作業中に見学できた点は、非常に貴重で現地実習でしか学ぶことのできないことだと実感しました。
 現地実習に参加しての感想は無関心なままではなく、何か疑問に感じたことがあったらすぐに調べ、現地の人や引率の先生に積極的に質問すると効果的だということです。疑問に思ったことを自分で考える重要性、また解説をいただいた時の発見や納得といった学びの根本的なことを改めて実感できました。あらかじめ入念に訪問先を調べておくことで、実際に現地での理解を深めることができます。また、現地でしか学べないことや新たな発見があります。そのように楽しみながら学べるのが現地実習だと思います。

 

 

 

伏見稲荷の千本鳥居

晴明神社の厄除桃

二条城の唐門

晴明神社

東大寺ミュージアム