公立大学法人名桜大学

 

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平成29年度国際学群 国際文化専攻・語学教育専攻[現地実習 教育支援コース現地実習報告]

教育支援コース総評

 平成29(2017)年12月に公表された中央教育審議会(以下、中教審と略す)教員養成部会による「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について(答申)」では、「各大学の判断により教職課程に位置付けられることとする。」としつつ、教員養成段階での「学校インターンシップの導入」が挙げられました。教員の資質を向上させる方策として、「学校現場での数多くの経験を積む」ことが重視される方向性を中教審が示したといってよいでしょう。
 
 平成29年6月、文部科学省が公表した「平成27年度大学等におけるインターンシップ実施状況について」によると、インターンシップを実施する学校数、あるいは、それに参加する学生数は右肩上がりで増え続けていると報告されました。
 
 教育支援現地実習は、国際文化教育研究学系語学教育専攻において平成19年から実施され、本年度で10回目となった取り組みであり、上述した「中教審が示した方向性」を先取りしていた取り組みだといえます。
 
 この実習は、第一点目に、「地域の学校で教育ボランティアを行うことで、地域の教職員を補助し、貢献すること」、第二点目に、「大学の教職課程では学ぶことのできない学校の組織、学校が抱える諸問題、実践的な教授法等を理解すること」、第三点目に、「児童生徒とのふれあいおよび教師の指導に対する理解を深めること」、第四点目に、「職業における厳しさを体験することにより、責任感、自立心を育成すること」の四点を目的として行われているものです。
 
 本年度は、8月28日~9月26日の間に、3年次の語学教育専攻学生4人が、4つの学校にて本実習に取り組みました(名護市立大宮小学校<永野 瀬菜さん>、東江小学校<兼浜 響姫さん>、大宮中学校<石川 渚彩さん>、豊見城市立豊見城中学校<長嶺 佐和さん>)。
 
 実習生は、朝のあいさつ運動から、放課後の部活動まで教育実習生とほぼ同様のスケジュールを経験し、授業の見学や授業等での学習支援、体育会等の行事の補助、久志駅伝・地区陸上大会にむけた指導補助、学校内外の環境整備、放課後や週末の部活動指導の補助等、多方面にわたって学校を支援する取り組みを行いました。 
 
 『平成29年度 現地実習報告書』では、「一人の教師が多くの子どもの学習指導を行う難しさ」、「学校現場で起こっている問題とそれへの対応」、「朝早くから夜遅くまで取り組む教師の姿」、「教師の子どもには見えないところでの努力」、「学校での業務の多さ」、「生徒たちとのふれあいから産み出される喜び」等々、それぞれの実習生が本実習を通して学び、感じ取ったことが報告されました。また、「教師になりたい」との思いをより強くした学生、「教師にはなりたいが自らの力量が不足している」と認識した学生等、とらえ方はさまざまでしたが、教職をめざす上での現状と課題を認識する貴重な機会となったことが報告されました。このような報告から、本実習が目的としていた諸点が一定程度達成されたことが確認できると考えています。
 
 実習生が、本実習で学び、考えたこと、感じ取ったことを総括し、今後、進むべき道を検討、決定することを望みます。
 
 本実習中に、大変、お世話になりました各学校の校長・教頭先生をはじめとする教職員の皆様に深く感謝申し上げます。皆様のご協力によって実施することができた本実習を通して、実習生たちは大きな成長を遂げたと確信しております。
 
総評:板山 勝樹(国際文化教育研究学系 教授)

 

 

大宮中学校で学んだこと 

石川 渚彩(語学教育専攻3年次、愛知県立東郷高校出身)

 

 平成29(2017)年8月28日(月)から9月15日(金)の約3週間、名護市立大宮中学校にて教育支援現地実習をさせていただきました。運動会という行事もありとても忙しい中、快く迎えてくださり、とても貴重な経験をすることができました。私がこの実習に参加しようと思った理由としては、これから教員免許取得を目指すにあたり、「教員になるとはどういうことなのか」を夏休みという時間を有効活用し、現場を経験したいと思ったからです。
 
 最初はとても緊張していましたが、始まってしまえばあっという間でした。大宮中学校の先生方はとても温かく、『We Are ONE』という生徒会目標通りの団結力でした。3週間という短い期間ですが、その間にも久志駅伝の応援やパトロールにも参加させていただき、多くの貴重な体験ができました。先生方のご指導と3週間担当させていただいた2年3組の皆さんがたくさん話しかけてくれたおかげで、大宮中学校に馴染むことができ、充実した実習期間を過ごすことができました。
 
 この3週間を通して,教員になり生徒と関わる難しさや教員という仕事の大変さを知るとともに、行事や様々な時間を生徒と過ごし成長をみることができる教員ならではの喜びも実感し、以前よりもより教員になりたいという思いが強くなりました。大宮中学校のみなさんへの感謝を忘れず、今後の学習に活かしたいと思っています。

 

運動会で行う応援の練習

運動会で披露するエイサーの練習