公立大学法人名桜大学

 

平成24年度 国際学群 国際文化教育研究学系 [ 現地実習報告・中南米 ](2012/10/27)

第16回中南米現地実習報告

 

 第16回中南米現地実習南米訪問団は、平成24年9月6日(木)から9月22日(土)までの期間、実習生4人と共にブラジル、アルゼンチン、それにペルーの3カ国を歴訪した。中南米現地実習の主たる目的とその内容は、ブラジルの学術協定大学であるロンドリーナ州立総合大学での集中講義「シセロ神父と救世主運動について」パウロ・セルジオ・ネグリ教授、「ボサノバとサンバのブラジル音楽」フェルナンド・サーレス教授、それに「北パラナ州における日本人移民について」ミヨシ・エガシラ講師など、合計3コマの集中講義である。加えて、アルゼンチンでは、「1999年から2003年までのアルゼンチンの経済危機」についての集中講義をオラッシオ・セノ・ディアス教授にお願いした。ブラジルとアルゼンチにおける集中講義のポルトガル語とスペイン語の通訳は、引率教員である住江が担当した。

 

 ブラジルのロンドリーナ州立総合大学には、現在名桜大学から2人の留学生、山本菜衣子(大学院言語文化教育研究領域1年次)及び、野原綾(国際文化専攻3年次)が留学していて、現地実習生と共に集中講義を受講した。
また、中南米現地実習は他のコースと比較してもう一つの特色がある。それは、ブラジルに在住する17万人の沖縄系移民、アルゼンチンに在住する3万5千人の沖縄系移民、それにペルーに在住する6万3千人の沖縄系の移民の人々との各国県人会での文化交流である。すなわち、3カ国の沖縄県人会館では現地の2世3世が毎年9月になると地球の反対側の母県である沖縄から名桜生がやってくることを楽しみにしていて、現地の民族舞踊や歌などを披露してくれる。今回は、特にアルゼンチン沖縄県人会との交流会では、沖縄県の県費留学生で名桜大学に1年間留学した田代エリカさん(協定大学の産業社会科学大学出身)、また名護市の奨学金で名桜大学に留学していたネロメ・パウラさんなどが、第16回中南米現地実習生との交流のため歓迎会に参画してくれていた。また、本学の卒業生である知名至君(アルゼンチン在住9年目、翻訳会社勤務)、住江ゼミの卒業生、城間優作君(アルゼンチン在住4年目、日本語教師)も県人会の交流会に駆けつけてくれた。
現地実習は、座学では得られない現地の1次情報を入手できるというメリットがある。今回も、南米3カ国の協定大学を訪問し、沖縄県人会との交流会で得た貴重な1次情報を帰国後の卒業論文作成や将来の仕事に役立てて欲しい。因みに、今回参加した4人の実習生の中から2人がブラジルのロンドリーナ州立総合大学に来年1年間留学を希望している。

 

総評:住江 淳司(国際文化教育研究学系 教授)

 

  
アルゼンチン産業社会科学大学にて                        ペルーのパシフィコ大学にて

 



私たちを大きく成長させた実習

関口 裕一郎(3年次編入※東京国際大学、栃木県・足利工業高校)


第16回現地実習中南米コースは17日間の日程でブラジル、アルゼンチン、ペルーの3カ国を訪問しました。ブラジルのロンドリーナ州立総合大学では「シセロ神父と救世主運動について」と「ボサノバとサンバのブラジル音楽」についての集中講義を受けました。また、市長を表敬訪問の他、現地に在住している沖縄県人会の方々が交流会を催してくださり、沖縄の伝統舞踊などを観ることがきました。
イグアスでは世界遺産に認定されているイグアスの滝を視察したり、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの三国国境地点を訪問したりしました。
アルゼンチンでは、ブエノスアイレスにある産業社会科大学にて「1999年から2003年までのアルゼンチンの経済危機」について集中講義を受けました。また、アルゼンチンでも沖縄県人会の方々が交流会を開催してくださり、私たちを歓迎してくれました。アルゼンチンはとても街並みが綺麗でヨーロッパ風の建物が多くお洒落な街並みでした。
ペルーではリマ市とインカ帝国の首都だったクスコを訪れ、リマ市では協定校のパシフィコ大学とラ・ウニオン総合学校を表敬訪問しました。ラ・ウニオン総合学校では、全校生徒が日本の国旗を持ち、花道を作って出迎えに来てくれ、私たちはその歓迎ぶりにとても驚きました。
リマ市のサン・マルティン広場、マヨール広場、聖サン・フランシスコ教会などを観光しました。クスコでは標高が3400mあり、ゆっくり歩くだけで頭がクラクラし高山病に罹るか心配でしたが全員無事に過ごすことができ良かったです。
最後に足を運んだ世界遺産の一つ、空中都市マチュピチュでは、テレビや雑誌で見た風景が、実際に目の前に広がり、鳥肌が立つほどの衝撃を受けました。涙を流すメンバーもいました。
今回の現地実習を通じて一番印象に残ったことは、ブラジル、ロンドリーナ市で初対面の人たちに「こんにちは」ではなく「おかえりなさい」と言われたことです。地球の裏側から来た私たちのことを大いに歓迎し、家族のように接してくれました。心が広く、温かい人達に出会えたこと、そして「おかえりなさい」その一言で、ブラジルに留学すると決心がつきました。
この実習を通じて自分の価値観や世界観が大きく変わりました。言語や文化の異なる異国で多くの経験をすることができて良かったです。実習メンバー全員が「まだ日本に帰りたくない」と口にしました。それほど一日一日が濃い内容でした。
このような経験は日本の大学の中でも、名桜大学の中南米現地実習でしか経験できないと思います。次回参加を希望している方は、実習前に各国の言語や文化を学び、また実習中は体調管理に心掛けてください。実習を通じて何かしらたくさん得られると思います。


マチュピチュを背景に                    ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの三国国境地点