公立大学法人名桜大学

 

教育・研究活動レポート:日本島嶼学会徳之島大会(2011/9/10-12)

■日本島嶼学会徳之島大会

熱く議論したくにざかいセミナー

 2011年次日本島嶼学会徳之島大会は、徳之島町、天城町、伊仙町で9月10日(土)から12日(月)まで開かれた。テーマは「島の研究力・教育力・発信力」で、「奄美・沖縄セミナー」「内なるくにざかいセミナー」が主なプログラムプであった。徳之島郷土研究会など島の人々、島外から研究者など約300人以上が参加し、島全体が学術会議でにぎわった。私は「内なるくにざかいセミナー」で、「琉球弧の中の北緯27度線—越境の合法と非合法—」を、発表した。内容は、米軍政府統治初期の奄美人の沖縄へ非合法入域の歴史を紹介した。また、沖縄へ基地建設で移住した奄美出身者は米軍統治下の1968年まで、沖縄島外者として外人登録が義務付けられていたので、琉球政府の公務員になれなかった事例を報告した。学会の大きな特徴は徳之島在住者による地元に関する研究報告が多かったことである。「徳之島の自然と平和を守る取り組み」「内から見る徳之島比較文化論」「徳之島の普天間基地移設問題とメディア報道」「滅びゆく徳之島方言」などが発表論文の一部である。


 私にとって、学会参加の収穫は米軍政府統治下の沖縄と奄美諸島の関係史、また沖縄戦における奄美諸島の歴史の研究がまだ十分にされてないことを発見した。さらには鳩山政権下で、普天間飛行場の移転先候補地であった島の住民の反応を学んだ。その一つ、普天間飛行場移設受け入れに反対するポスター、立て看板が広大なキビ畑の中に立っていた。

国際学群 国際文化教育学系 教授 仲地 清