公立大学法人名桜大学

 

教育・研究活動レポート:ファストフードの秘密-知ると怖い食べ物-

ファストフードの話-知ると怖い食べ物-

 毎日、アメリカでは10人に1人が必ずファストフードを食べている。もはやファストフード店は、アメリカのみではなく、先進諸国!発展途上国!世界中あちらこちらに立ち並んでいる。そこで人々は「糖分と塩分と脂肪がたっぷりで高カロリー」のファストフードをためらいもなく食べている。ファストフードは、どこから来て?誰が作り?何が入っていて?それを食べ続けるとどうなるのか?人々はそれについて深く考えようとはしない・・・正にそれこそがファストフード会社の思うつぼなのである。
食べ物は皆が買う商品の中で何より大切なもの!しかし、多くの人は食べ物がどんなふうにして作られているのか深く考えたりはしない。
食べ物は体の中に入って、その人の一部になる。背が高いか低いか?からだが強いか弱いか?適正体重か肥満か?健康か不健康か?を決める重要な要素となる。要するに食べ物は人の根本に関わる重要なものだ。そんなに重要なのに、ほとんどの人はファストフードについてよく知らないのである。Why?それは、ファストフード会社が深く考えてほしくないから・・・
ファストフードは、世界中で毎日何億食と食べられている。そんな大量の食品をいったいどうやって供給しているのだろうか?仮に一つ一つ食材を吟味し毎日丁寧に製造するとなれば、せいぜい世界中で1日1万食が限度といったところである。従って、もうお分かりのように、いろいろとからくりがあるということだ!

ある大手ファストフード会社の場合、ハンバーガーのパテに使われる肉の50%以上は乳牛で乳が出なくなった牛の肉を使う(味はあるが固くて非常に臭いがする←消臭剤を使用し緩和する)。こうすることで相当数の牛肉を確保している。その他、多くのファストフード会社は、ハンバーガーパテ専用の牛を大量(一つの農場で数万頭)に不衛生な環境下で抗生物質を与えながら肥育している(アメリカ全土で製造される抗生物質の70%は、人ではなく家畜に使用される)。やはり非常に肉も臭うため化学調味料を大量に使用し、素材の味が分からないよう美味しく味付けしているのである。また、ハンバーガーのパテからは、しばし大腸菌が検出されている(中には病原性大腸菌も検出される)。これはどういう意味を示しているかというと、答えは糞が混じっているということを意味している!なぜかというと、毎日何億食という超大量のパテを供給しなければならないため生産ラインのスピード化が生じ、食肉加工処理が雑になってしまうからである(人が処理できる限界を超えるため)。
美味しいシェイクにいたっては、全くもって化学調味料で作られ、イチゴシェイクを例にたとえるとイチゴなど全く入っていないのである。イチゴシェイクに使われるイチゴ味にする人工香料はなんと一滴でプール一杯分のシェイクをイチゴ味にできる。だから、一度に大量の供給が可能になるのである。丁寧に、イチゴ、牛乳、バニラ、氷などの食材を使って丁寧に作っていたら、ファストフード会社は倒産ということになる。

 最後に最も注意が必要とされているのが意外なフライドポテトである。原料のジャガイモ自体に問題があるわけではないが、問題なのはその製造法である。世界中で大量のポテトを揚げるとなると、ものすごく大量の揚げ油が必要となる。もし、一般的に家庭で使用するような揚げ油を使用していたら、輸送面も含め膨大なコストがかかりファストフード会社は倒産することになる。そこでどのような方法をとるのかというと、安い植物油(コーン油やパーム油)に水素を添加し固形にして、輸送費を大幅にローコスト化して流通させているのである。しかし、植物油に水素を添加すると油は化学変化を起こし、悪魔の油と称されるとても恐ろしい「トランス脂肪酸:プラスチックと構造がそっくり」に変化してしまうのである。このトランス脂肪酸で揚げ物を作ると、カリッと食感は良くなるが、身体には心疾患や脳血管系疾患、ガンなどの原因になるとされ、世界中で既に規制が始まっている。しかしながら、多くのファストフード業界では、いまだにこのトランス脂肪酸の使用に関する問題をクリアできない状況にあり、消費者自身が心して注意していかなければならない状況にある。

【ディズニーのAction】2006年5月、ウォルトディズニー社は、マクドナルドとの提携の解消を発表!肥満や病気の原因とされる企業との提携は社会的責任に反するとした。また、子どもの肥満が深刻化しているのを受けて、テーマパーク内のレストランメニューを刷新し、ヘルシー食の提供へとSHIFT化を図った。さて、皆さんはどうしますか?

ポテトカビ培養実験

  
自分で揚げたポテト30日目   某社のフライドポテト30日目

 培養条件により誤差はあると思うが、自ら揚げたポテトは3日目にカビがはえ30日後にはひどく腐敗した。一方、某社のフライドポテトは、30日経っても健在であった。これは食品か・・・!?

参考文献:
T・コリン・キャンベルほか:食習慣と健康に関するレポート「食物・栄養とガン」、
全米科学アカデミー報告書エリック・クローサーほか:Chew on this、
草思社

高瀬 幸一人間健康学部スポーツ健康学科
准教授 高瀬 幸一
profile

島根県出身。 専門はバイオメカニクス、運動生理学。高齢者の筋機能に関する研究を行い、国際学会(ACSM)などで活躍する傍ら、地域の老人会で「ゆんたく講師」を務めるなど、幅広く活躍している。陸上競技部コーチ(中・長距離)。