公立大学法人名桜大学

 

教育・研究活動レポート:嘉数啓編著「数量観光産業分析入門」

嘉数啓編著『数量観光産業分析入門:観光学の新たな地平』(NANSEI MEDIA, 2011年)

 編著者が名桜大学に赴任して以来、『アジア経済発展論』(文真堂、2010年),Island Tourism: Sustainable Perspectives (London: CABI, 2011年) に次ぐ、3冊目のテキストである。本著の特徴は、アメリカの有数の観光学部に所属するハワイ大学、中央フロリダ大学と日本、沖縄の研究者及び国土交通省の観光政策担当者よる共著本であることと、観光産業分析に焦点を当てた、おそらく日本初の電子出版であることである。アメリカでは、C.R. Goeldner & J.R. Ritchie著、Tourism: Principles, Practices and Philosophies(2003), 本著の執筆者の一人であるTadayuki Hara著、 Quantitative Tourism Industry Analysis(2008)のような、優れた観光学のテキストが編纂され、観光統計も整備されている。

日本の観光産業関連データの整備は、アジアの主要観光地と比較しても遅れ、観光産業を数量的に分析する手法の開発・普及はこれからの課題である。本書は、21世紀の成長産業とみなされている観光産業を、パソコンを使い、種々の数量的分析手法を通して多面的かつ平易に解説し、日本における学部および大学院レベルでの観光教育の教材として役立てることを目指している。11章と付属資料から構成されているが、各章相互に関連しているものの、特定の方法論に興味をもつ読者には、章単位の学習でも十分にご要望に応えられるように編集した。なお本書は、特に学生が容易に購読できるよう、「iPad」向け電子書籍として、NANSEI MEDIAから出版された。