公立大学法人名桜大学

 

学事報告:平成23年度 国際学群 語学教育専攻[現地実習報告]


平成23年度 国際学群 語学教育専攻[現地実習報告]

【教育支援コース】

教育現場を理解し、様々な教育活動を体験する

 平成18年よりスタートした国際学群語学教育専攻3年次対象の教育支援実習(現地実習の1コース)は本年度で6年目を迎える。実習先は、名護市内の小学校や中学校、または沖縄県内の日本語学校で約3週間、実習を行った。今年度の実習生の内訳は、名護市内の小学校および中学校での教育支援に5人(9月初旬から9月下旬に実習)、名護市内の小学校での英語助手実習に4人(10月から実習が開始し、来年の1月まで継続される)、宜野湾市の日本語学校実習に1人(9月初旬から9月下旬に実習)で、合計10人である。
教育支援実習の目的は、将来教育現場で就職したい学生たちが教育現場を理解し、様々な教育活動を体験することにより、教育実習や実際の言語教育の現場でスムーズに実力を発揮できるように事前に教育現場で実習体験を持つ事を目的としている。

 

実際にこれまで3年次で教育支援実習を体験して、同じ学校で4年次に教育実習を体験した学生が数名おり、教育支援実習を通して教員や生徒たち、また学校の様子が充分に分かっているので、教育実習では教科指導や生徒たちとの触れ合いに集中することができたとの報告もあった。
具体的事例を報告すると、名護市内の小学校および中学校に派遣された学生たちは様々な体験をした。学校現場では、教科指導だけが業務ではない。日々の活動として、給食指導や、清掃、部活動の指導などに追われる。行事前になると、運動場で草刈り機を持って校庭整備をするのは珍しい事ではない。実習期間はちょうど運動会の準備、および運動会当日を経験しており、教員、生徒と共に行事を準備して成功させた感動を体験できたことがすばらしい経験になったようだ。
琉球大学のように附属小学校や中学校を持たない名桜大学教職課程にとって、教育実習前に学校現場の教育実習体験は、実際の教師の仕事、生徒の行動や考え、学校行事などを事前に知る貴重な体験である。今後とも、教員志望の学生達に受講してほしい実習科目である。

総評:渡慶次 正則(国際文化教育学系 教授)


 

学生の声 Voice

偶然の出会いの延長

 小山 布巳弥(3年次、東京都・大智学園高校出身)
運動会全体のスローガン
(私もペンキ塗りを手伝いました)

  私は、平成23年9月5日(月)から9月23日(金)までの3週間ほど、名護市立大宮中学校の教育支援実習生としてお世話になりました。大宮中学校では、主に学校内の環境整備を中心に、期間中に運動会も控えていたので、運動会関連の作業にも従事しました。
校内では職員室内にある倉庫の整理、花壇や畑の整備など様々な活動をさせてもらいました。一見、教育支援という名目での実習と関連性がないように思えますが、子供たちの学びの場としてより良い環境をつくる、機能させる。その一翼を担うなかで教育現場の素顔をのぞかせてもらうことができたので、私としてはこれも立派な教育支援であると考え、活動しました。
また、現場の教員の方々は日々の業務に追われ、学校内の環境整備まで手が回らないというのが現状です。期間中に私が行っていた作業の数々は本来であれば、教員間で分担して行うことになっているそうです。今回、私が期間中に微力ながらも作業を行ったことで、授業に集中できるからとても助かったなどという言葉を教員の皆様からいただきました。 3週間は瞬く間に過ぎ去っていき、そのなかで多くのことを学ぶことができました。特に教頭先生がおっしゃった「偶然の出会いを重ねていくのが人生」という言葉に深く感銘を受けました。私自身も今回、大宮中学校で実習を行うことは昔から決まっていたわけでなく偶然です。来年、教育支援実習へ行かれる方はこういった偶然の出会いというものを大切にそして楽しんでほしいと思っています。

 

 

運動会での応援合戦の様子


 

【北米コース】

アメリカの歴史とそれを含む様々な文化に触れる

昔の学校を当時のままに再現した博物館

 8月22日(月)から9月15日(木)までの約3週間、アメリカとカナダの2カ国を訪れました。私の生家や友人宅でホームステイしながら、それぞれの暮らしや、文化を学んでもらいました。
ナイアガラ国境地域はアメリカの歴史とそれを含む様々な文化の縮図です。私たちはアメリカに降り立ったその日、壮大なナイアガラの滝を見に行くところから実習をスタートしました。ナイアガラの滝を目の前に胸を躍らせた後は、私の友人が営むレストランで、ローストビーフサンドウイッチなどを食し、伝統的な西ニューヨーク料理を味わってもらいました。
翌日以降は、サンボーンにある農家や、博物館、美術館、公園、オールドフォート・ナイアガラ、ブドウ園、桃の収穫に訪れ、私の父が以前勤めていたナイアガラ・パワー(水力発電施設)を視察しました。また、私の故郷で行われているピーチフェスティバルに、名桜大学の学旗を持ってパレードに参列したところ、ナイアガラ市とルイストン市の両市長から温かい歓迎を受けました。ルイストンジャズフェスティバルにも足を運び、世界的に有名な奏者の演奏を楽しみました。

Freedom Crossing モニュメント前にて

 実習中は様々な方と会い、歴史や伝統などについてお話も聞きました。タスカローラ族首長のパターソンさんから、タスカローラ族とアメリカの政府成立のモデルとなったイロコイ連合について教えていただきました。そして、ナイアガラガジェット(新聞社)の編集者であるダン・グリンさんには、地下鉄道(奴隷制度下当時、奴隷がカナダに亡命するために利用した通路)や新聞社での仕事について説明していただき理解を深めました。それから、ナイアガラ大学とコミュニティカレッジでは、講義を受講し、たくさんの学生や先生方と交流を深めました。カナダではアルゴンキン州立公園を探索し、ビーバーが作ったダム、木に付けられたクマの爪痕やシマリスなどを見て回りました。そして、運良くカナダの国鳥ルーンも見ることもでき、カナダの大自然を満喫しました。また、ガラス吹き工、ジュエリー職人、木彫り職人などがいるアーティストの町にも訪れ、別の日にはウェランド運河の水門を通過する船や、植物公園を見学しました。この実習で学生の視野が広がり、異文化経験を通して自国の文化や自身に対する理解を深めてほしいと期待しています。

総評:レイサム,キャロライン C.(国際文化教育学系 教授)

 


 

学生の声 Voice

感動と喜びに満ちた3週間

宮里 美紀(3年次、辺土名高校出身)・久貝 涼歌(3年次、宮古高校出身)

写真を使って沖縄の自然を紹介

 私たちは夏休み期間中に、アメリカとカナダへ現地実習に行きました。12時間という長いフライトを経て、到着後すぐに向かったのがナイアガラの滝です。道中、車窓から見えるもの全てが珍しく、窓越しに風景をカメラで撮り続けていました。ナイアガラの滝に到着してからは、滝の大きさに感動したり、自然の美しさに魅了されたりと胸を打たれました。そこからは新しい出会いとの連続で、大学や様々な施設見学、お祭りなどに参加し、現地でしか味わえない伝統的な料理をいただきました。
ナイアガラ大学とコミュニティカレッジの日本語クラスを訪れた時は、日本や沖縄文化の紹介を通して学生と交流しました。英語で日本語を教える難しさを実感しましたが、皆さん優しく接してくださり、とてもうれしかったです。また、毎週日曜の朝は教会へ行きミサを体験し、実習メンバー4人で民謡の「てぃんさぐぬ花」を披露しました。                                                                 
実習中、レイサム先生の家を含め、4つの家庭でホームステイをしました。ホストファミリーは私たちを温かく迎えてくださり、私たちは「人の温かさ」にとても感動しました。実習最終日には、お世話になったホストファミリーに、感謝の気持ちを伝えようと、パーティーを開き沖縄料理を振舞いました。美味しそうに食べている姿を見ることができ本当に良かったです。
長いようで短い現地実習でしたが、沖縄とは全く違う風土や文化、色んなものを見たり聞いたりして貴重な体験ができ、とても濃い時間を過ごすことができました。この経験を生かし、様々なことにチャレンジして、さらに成長できるように頑張りたいです。

Facebookで交流しているナイアガラ大学のアンジェラさん(右端)と、アンジェラさんの友人(左端)