沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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本学スポーツ健康学科と台湾師範大学との国際交流プロジェクトを実施

掲載日:2019年10月15日お知らせ , スポーツ健康学科 , 卒業生向け , 受験生向け , 在学生向け , 地域の方向け , 教職員向け , 教育・研究活動レポート

本学スポーツ健康学科と台湾師範大学との国際交流プロジェクトを実施

 令和元年9月1日(日)から9月7日(土)の期間、名桜大学にて、台湾師範大学との共催で国際交流プログラムを実施しました。このプロジェクトは、記念すべき第1回目で、本学スポーツ健康学科の遠矢ゼミと神田ゼミが中心となって実施しました。台湾師範大学からは学生21人と今回のプロジェクト開催にあたり多大なご協力をいただいた林伯修先生が参加し、本学からは奥本正スポーツ健康学科長をはじめ、学生17人と教員6人が参加し、実習などの学外で行われる授業でご協力いただいている日本スポーツ協会公認指導者2人を外部講師としてお呼びしました。また、琉球フットボール株式会社代表取締役社長の三上昴氏が視察として参加しました。
 本プロジェクトは国際交流を目的とし、観光や発表会などに加え、1年次の必修授業で行うスノーケリングなどの専門分野を生かした実習を渡嘉敷島で行いました。また、4ヶ月程前から、企画や運営に向けて両国の学生が直接会ったり、SNS等を使用したりしてコミュニケーションを取って準備を進めました。そして、神田ゼミの学生が救護班として、緊急時の対応マニュアルの作成や応急手当、健康観察について復習するなどして渡嘉敷島実習を安全に実施できるように念入りに事前準備を行いました。

 プロジェクトの初日と2日目は主に観光を行い交流しました。台湾から約1時間半かかる飛行機で台湾師範大学の学生たちが来日し、美ら海水族館を巡ったり、バーベキューをしたりしました。さらに発表会では、お互いの文化を知ることができ、三日目から行われる渡嘉敷島実習に向けて海洋危険生物について説明を行いました。また、外部講師によるスノーケリングの事前実習は学内プールで行われ、遠矢ゼミの学生がアシスタントにつき、器材の正しい使用方法やレスキュー方法について確認しました。

01.jpg発表会で台湾からのお土産をいただきました
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学内プールで器材の使い方を学ぶ
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海の見えるロケーションで楽しくバーベキューを行う

 3日目からは、国立沖縄青少年交流の家のご協力のもと、渡嘉敷島で実習を行いました。1時間ほどフェリーに揺られ、到着した渡嘉敷島は晴れわたっており、透き通るような海の綺麗さを前に台湾の学生たちはとても喜んでいました。スノーケリングでは、幸運なことにウミガメが近くを遊泳していたため、至近距離で観察することができました。その後、夕食の台湾料理に向けて野外炊飯の準備を行いました。台湾の学生が中心となり、連携を取りながら調理を進め、単なる野外炊飯ではなく、異文化交流の面を大いに含んだ内容となりました。

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遊泳するウミガメの遭遇
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薪を効率よく燃やすために組み方について指導を受ける
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渡嘉敷島の綺麗な海を背景にスノーケリング後の記念撮影

 プロジェクト4日目となる渡嘉敷島実習2日目は、朝から野外炊飯で沖縄そばを作る予定でした。しかしながら、9月2日に発生した台風の影響により、朝8時の時点で午前の高速船のみ出港となったため、朝食後すぐに港へ向かい、渡嘉敷島をあとにしました。大時化の海上を後にし、一行は北谷町にあるアメリカンビレッジにて観光を行いました。沖縄そばや泡盛を気に入った学生がいて、とても嬉しく思いました。渡嘉敷島での実習は当初予定していた2泊3日の日程を1泊2日に大きく変更になりましたが、欠便になることを想定したスケジュールを組んでいたため早急に対応することができました。大きな怪我や病気もなく、救護班を中心とした事前準備や活動前後の健康観察を行うことが安全で楽しい実習につながったと思います。

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アメリカンビレッジ内のお店を紹介しました
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アメリカンビレッジにて

 プロジェクト5日目から最終日までの3日間は、台湾の学生たちはあらかじめ計画していたそれぞれのグループで沖縄の観光を行いました。スクーバダイビングなどのマリンスポーツだけでなく、大型ショッピングモールでの買い物、プリクラ、カラオケなど、日本の文化も同時に学ぶことができたと思います。そして、最終日には夜の便で帰る台湾の学生たちを那覇空港まで見送りに行きました。最後まで、国際交流をし、友好を深めることができてよかったです。

09.jpg見送りのときに沖縄のお土産を渡しました

 事前にあらゆることを想定した準備のおかげで臨機応変に対応することができ、安全にプロジェクトを実施することができました。特に、本プロジェクトは両国の学生にとって、台風のために実習地から予定よりも早く帰ってくるなどして、安全面を考慮した上で自然環境に合わせる対応力と重要性を大いに学ぶ機会となりました。また、スノーケリング協会公認の指導者資格を取得している学生がアシスタントとして指導を行ったり、基礎看護技術を修得している学生が応急処置を行ったりするなど日々の学びを国際交流の場で発揮することで、さらに多くの教養を深める事ができました。しかしながら、全体を通して翻訳は台湾の学生に任せっきりであったり、マニュアルの表記が日本語のみの部分があったりと言語の壁を埋めるための準備や配慮が欠けている部分が目立ちました。それでも、リーダーを務めた、本山紗映(スポーツ健康学科4年次、兵庫県立川西緑台高校出身)と楊秉諺(台湾師範大学)をはじめとする、両大学の学生や教員、外部講師の連携と協力が今回のような初めてのプロジェクトの成功につながったと思います。引き続き、報告書の作成や口頭発表など振り返りを行い、今後のプロジェクトのさらなる発展につなげていきたいと思います。

10.jpg国立沖縄青少年交流の家を背景に撮影した全体集合写真

報告:原田乃護(スポーツ健康学科4年次、遠矢ゼミ、福岡県立八幡南高校出身)

台湾師範大学ホームページでも本活動が紹介されています。
http://pr.ntnu.edu.tw/news/index.php?mode=data&id=18803

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