沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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名桜エイサーの有志6人が中国派遣事業に採択される(国際交流基金日中交流センター大学生交流事業)

掲載日:2018年7月3日お知らせ , 受験生向け , 在学生向け , 教育・研究活動レポート

 国際交流基金日中交流センターが実施する大学生交流事業に、本学の名桜エイサーの有志6人の企画が全国各大学の中から採択され、平成30年3月12日(月)から3月20日(火)までの期間、中国・成都に派遣されました。同事業に応募し、派遣された6人は、石田真矢(国際学群2年次、群馬県前橋市立前橋高校出身)、平野さゆり(同、大阪府立今宮高校出身)、沖丸雄一郎(国際学群1年次、岡山県立津山東高校出身)、山下紀子(同、熊本県立水俣高校出身)、久保地茉梨奈(同、大阪府立東住吉高校出身)、松本育也(同、愛媛県立新居浜東高校出身)。
 同6人は、四川外国語大学成都学院日本語学科の大学生と交流し、彼らが沖縄の文化を中国で継続的に発信する担い手になるようにエイサーや食文化など沖縄の伝統文化を紹介しました。また、日本の地方文化の独自性と魅力を伝え、日本への理解を深めてもらうことを目的として現地の日中交流センターの「ふれあいの場」にて一般市民を対象とした交流イベントを行いました。

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イベント会場にてメンバー一同と現地学生

【学生コメント】

「海外に目を向けるきっかけに」 山下紀子さん
 今回、イベントでは6人でエイサーを披露したり、日本・沖縄文化の紹介をしたりしました。私は沖縄の食文化体験ブースを担当し、さんぴん茶・ソーキそば・ポーポーの試食を用意しました。中国人の来場者にとっては初めての沖縄料理でしたが、珍しく感じたり、懐かしく感じたり、反応は様々でした。また、カウンターパートとして交流した四川外国語大学成都学院日本語学科の多くの学生が「日本に行きたい」「沖縄に行きたい」と言ってくれたことが嬉しかったです。彼らの何事にも一生懸命取り組む姿や素朴な優しさがとても印象に残っています。私が指を少し包丁で切っただけで、走って絆創膏を買ってきてくれたり、私よりも重たい荷物を持っていても「重くないか。自分が持とうか。」と声をかけてくれたりしました。実際に中国に行って、ニュースでは伝えられていないような中国の姿を見ることができて良かったです。
 今回の交流事業を通して、沖縄の魅力を中国の方々に発信できたと思います。1週間という短い期間でしたが、実際に現地で生活してみて、中国の言語や文化、人柄への理解が出発前と大きく変わったと自分で感じています。今回の大学生交流事業を通して、改めて海外に目を向けるきっかけとなりました。

「沖縄と中国をつなげていきたい」 石田真矢さん
 現地では、沖縄の文化であるエイサーの演舞と体験をメインに、食文化体験(ソーキそば、ポーポー、さんぴん茶)、日本語学習ゲーム(うちなーぐちカルタ)、エイサーの衣装の着付け体験、シーサーの色付け体験のブースを作りました。文化交流の中で、中国の方は日本の沖縄に興味を持ってくれている学生が多いこと、そして、自分の国をしっかり理解しているということに気づきました。私は現地で着付け体験のブースを担当しました。その際に、「エイサーの衣装は日本の沖縄だけで着るの?」「エイサーはどういうときに踊るの?」などとたくさんの質問をされました。話しかけてくれるだけでうれしかったのですが、興味を持ってくれたことで、よりうれしさが込み上げてきました。
 今回のこの経験を通して、沖縄のこと、日本のこと、さらに中国のことについてもっと深く知っていきたいと思いました。中国現地に行ったこの1週間だけで終わることなく、これからも沖縄と中国をつなげ、夢を大きく持ち、沖縄を世界に発信していきたいと思います。

「草の根ネットワークを構築したい」 平野さゆりさん
 今回の事業は、私がこれまで20年間生きてきた中で1番と言っても過言ではないくらい貴重な経験となりました。イベント当日、私が担当した日本語学習ゲームでは、うちなーぐちカルタを使用したゲームを行いました。事前学習でうちなーぐちを勉強したことにより、沖縄の文化をより深く学べました。また、中国の衛生面や習慣については、日本との差異を実際に体験し、日本での生活が当たり前ではないことを実感しました。
 今回、私たち学生が主体となり、沖縄の文化紹介イベントを一から作り上げました。初めてでわからないことばかりでしたが、その分達成感はとても大きかったです。四川外国語大学成都学院の日本語学科の学生と協力してイベントをつくりあげる過程で、現地学生に何度も助けられ、中国人の温かさや優しさを感じました。
今回の経験を通し、中国だけでなく世界の様々な国や地域と、草の根ネットワークを構築したいと強く思いました。9月から約1年間、イギリスへ交換留学生として留学するので、相手国の異文化理解だけでなく、日本、そして沖縄の魅力を発信して、国際的な草の根ネットワークを通した交流を深めていきたいと思います。

「足元を固めていきたい」 沖丸雄一郎さん
 今回の国際交流基金の事業への参加を通して、沖縄と日本のすばらしさを改めて実感しました。今回の事業は、国際イベント開催のために一から自分たちで企画を考え、中国側のカウンターパートと連携して進めていくというものでした。私たちは「沖縄文化の発信」をテーマとして、会場の5か所に沖縄文化体験ブースを設け、私は日本語学習ゲームのブースを担当しました。日本語学習ゲームは、うちなーぐちカルタを使って、日本語はもちろん、沖縄の方言についても学んでもらうためのブースです。企画準備を進めていく中で、私自身が沖縄のことについて学ぶ必要性を感じ、沖縄方言の教科書や、沖縄の現状に目を向けることを意識しました。
 私は沖縄が大好きで、普段から沖縄のことを理解していると考えていました。しかし、中国での交流を通して、沖縄に対する認識の浅さを実感しました。沖縄の大学で学び、沖縄の文化を肌で感じながら日々を過ごしている以上、沖縄に対する深く考察する必要性を感じました。異文化を理解し、国際交流を進めていくためには、まずは足元を固めていきたいと思います。そのことに気づかせてもらえた今回の事業に感謝しています。

「やってみたいことを積極的に」 松本育也さん
 今回の事業を通して、中国を肌で体感し、中国文化に対する理解が深まりました。メインイベントの「沖縄祭~音を超えて、文化を奏でる~」では、沖縄の魅力を発信することができたと思います。私はエイサー演舞の他に、シーサーの色付け体験を担当しました。このブースは、来場者に紙粘土で作ったシーサーに色付けをしてもらうというものです。整理券がすぐになくなるほど大盛況で、来場者のみなさんは夢中になって個性的なシーサーを作っていました。
 カウンターパート(CP)をはじめとする成都学院の学生たちとの交流はとても思い出深いものとなりました。彼らとの交流の中で、「夢を実現するために困難なことでも諦めず地道に努力を重ねる」という姿勢を学びました。私はまだ明確な夢を持っていませんが、今できることややってみたいことに対し、積極的にぶつかっていこうと強く思いました。
 また、今回の渡航で自分の中の中国に対するイメージが変わりました。メディアの情報だけを鵜呑みにするのではなく、自分の目、耳、肌で体感し自分の価値観、考えを持つことの大切さを改めて感じることができました。
 最後に、このような貴重な経験をさせていただいた、チームやCP、先生方、国際交流基金日中交流センター、関わったすべての方々に心から感謝の意を申し上げます。

「出会えた方と交流を続けていきたい」 久保地茉梨奈さん
 この事業に参加して、様々なことを経験しました。まず、自分たちだけでイベントの企画や運営を行うことです。学祭など自分たちで準備をすることはありましたが、イベント企画から運営までを自分たちだけで担うことは初めてでした。「どうすれば集客できるか」「このブースには人数が足りているか」などとても大変でした。次に外国の大学生との交流、そして協力してイベントを作るということです。名桜大学にも留学生がいるため交流する機会はあります。しかし、カウンターパートの方やボランティアの方と現在も交流が続いているくらい仲良くなることができました。
 さらにカウンターパートやボランティアの方の協力がなければイベントは成功を収めることはできなかったと思います。今後もカウンターパートやボランティアの方との交流を続けて、今回の活動や経験をこれからの大学生活や人生に活かしていきたいと思います。

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