沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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東京工業大学リベラルアーツ研究教育院と本学リベラルアーツ機構の交流会

掲載日:2018年4月9日お知らせ , ライティングセンター , 受験生向け , 名桜ウェルナビ , 在学生向け , 教育・研究活動レポート , 数理学習センター , 言語学習センター

 平成30年3月13日(火)10:00~15:00、学生会館SAKURAUM6階スカイホールBにて東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の上田紀行研究教育院長を始めとする9人の教員方が名桜大学リベラルアーツ機構で実施している学習支援および学生支援に関する情報交換と学生会館SAKURAUMの視察に来られました。大学規模、歴史、目的の違う二大学間の交流において、互いにリベラルアーツの重要性と学生同士の学び合い(ピアラーニング)によって学生の「考える力」の育成の実践という共通点を再確認しつつ、将来の教育について相互に意見を深める意義深い機会となりました。

 本学山里勝己学長より東京工業大学と本学の繋がりを交えた歓迎の挨拶と東京工業大学の上田院長より視察受け入れの感謝の言葉をいただき、交流会を開始しました。始めに本学言語学習センター(LLC)チューター育成の取組みとして、LLC担当の笠村淳子助教がLLCの設立経緯および国際チューター育成プログラム(ITTP)の実践ついて発表しました。

 その後、上田院長がご自身の「生きる意味」について悩まれた学生時代の経験を話され、最近は「頭のいい学生」すなわち「受験対策で鍛えられた学生」すなわち教えられたことについてはできるが、「自主的に考え、行動する」学生が少なくなっている傾向があることを指摘され、若者たちの「考える力」の育成のために東京工業大学で2016年に開始した70年ぶりのカリキュラム大改革の経緯を説明されました。改革後の具体的なカリキュラム内容は伊藤亜紗准教授より説明があり、その中で学部生に対して修士課程と博士課程の学生が支援者として授業の一環で実施しているピアラーニング実践について室田真男教授が発表しました。各発表後の意見交換会は活発に行われました。

 昼食は懇親会をかねてスカイホールBにて和気藹々の雰囲気の中、意見交換は続きました。午後からは、本学リベラルアーツ機構について、木村堅一機構長よりその設立経緯と「先輩学生」「教員」「職員」の3つが「新入生(後輩)」を支えることで学生支援の構築が可能になっていること、すなわち教職員だけではなく学生(先輩)の力が加わって「大学を変える力」となっていることについて発表しました。その経緯の中で立ち上がった数理学習センター(MSLC)担当の高安美智子教授、そしてライティングセンター(MWC)担当の真喜屋美樹准教授からそれぞれの取組みについて発表されました。発表後の意見交換も活発に行われ、両大学内においてこのような取組みに対する意見が賛否両論に別れることや理解されにくい面もあるという共通の課題も共有しました。

 学生会館SAKURAUM4階を中心とした館内ツアーでは、学生支援ボランティア団体「ウェルナビ」のメンバー4人が新入生支援の取組みについて紹介し、LLC、MSLC、MWCでは各センターでそれぞれのチューター2人がセンターの目的と実践していることについて紹介しました。視察団は各センターで時間を忘れるほど学生たちにいろいろな質問をされて、その後の学生インタビューの時間でも、「学生の本音」を引きだす質問をされていました。チューターは全ての質問に時々戸惑いながらも、真摯に答えている様子でした。

 最後に、上田院長より本学の取組みについて、木村堅一機構長(名桜大)のこれまでの尽力に感動するとともに、共に過ごした有意義な時間に感謝の言葉をいただきました。さらに、上田院長からはご自身の著書8冊の贈呈を賜り、それらは、今後SAKURAUM4階の「お勧め書籍コーナー」に並べられることになりました。また、視察団の皆様に、本学の取り組みとそれに関わる学生たちの意欲に高い評価をいただきました。今回の交流会は、大学の規模が違っても、将来の日本を背負う若者への教育の熱心さは同じであることを改めて確認するよい機会となりました。ご参加いただいた皆様とご協力いただいた教職員および学生の皆様に、心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。

報告:リベラルアーツ機構 臨任助教 笠村淳子

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上田教授からのご挨拶

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発表の様子

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学生によるMWCの紹介

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学生へのインタビューの様子

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上田教授から8冊の著書を贈呈

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参加者全員で記念撮影

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