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「看護研究方法」授業紹介(看護学科3年次)
2009/08/04 火曜日 09:29:52 JST

 
 看護学科では3年生の前期に『看護研究方法』があります。この授業では15回にわたり、看護研究について学んでいきます。授業目的は、「看護に必要な看護学や関連諸科学の文献を検索し、それらを批判的に読み、活用することができる基礎的能力を養う。」こと、そして、「看護における研究の必要性や研究のプロセスを理解し、研究疑問から研究目的の記述、研究デザインの選択、看護研究の計画が立案できる基礎的能力を養う。」ことです。この学習を元に、4年生になると卒業研究論文作成に取り組むことになります。
 この授業では、科目担当者の講義だけではなく、毎回、看護学科のさまざまな専門領域の先生方そして臨床からも看護師さんにお越し頂き、それぞれの研究活動や研究の実際について熱く語って頂く時間を設けています。
 その中でも特に学生から好評だったのは、ノーブルメディカルセンター看護部からお越し頂いた本橋聖子副看護師長さんのお話でした。高度医療を提供する小児医療センターで勤務する間、本橋さんが長年にわたり看護していた子どもさんが亡くなりました。一緒に働いていた新人の看護師が、その子の死を悲しみ泣いている一方で、本橋さんは、泣くこともなく、次はあれして、これして・・・と、死後の処置を次々とこなしていたのでした。「私って何をしているんだろう。これで看護師っていえるのか・・・」という疑問、葛藤から、ついに看護を辞めることを決断されました。看護から一旦離れた本橋さんでしたが、自分の経験を振り返り、その意味を考えたときに、看護師として頑張っていたこと、できていたことを改めて実感することができ、「看護していける」という前向きな気持ちを取り戻していくことができたということでした。自分の経験を言葉で表現し、意味づけする。このことは、まさに看護研究の基本になることですが、本橋さんは「看護研究に取り組むことは、看護の奥深さを実感し、看護への意欲を高めていく力になる」と語られました。
 授業に参加した学生達に許可を得た感想を紹介します。
「実際の現場のお話を伺って、なぜ、看護研究が大切なのかを理解することができた。根拠を元に自らの言葉にして相手に伝えることは、自分の看護の意味づけになるものなので、とても大切なんだと実感することができた。」(3年生女子学生)「臨床の忙しさの中で、毎日の業務に追われ、自分の看護を見失わないためにも、考えて、言葉にし、伝えることの大切さ、その方法を身につける重要さを学んだ。私は、きっと毎日の業務に流されていきやすいタイプだと思っていたので、今日の本橋さんのお話は、とても私の心に響いた。」(3年生女子学生)「看護研究の授業を受けながらいつも感じていたのは、『何のために看護研究ってしていくんだろう?』ということ。これに対する一つの答えを聞けた気がした。『自己と患者と看護に向き合うため』『看護への喜びを感じるため』というのは、しびれました。」(3年生男子学生)

                         
看護研究方法担当
看護学科教員 鈴木啓子