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第1回日本リメディアル教育学会(JADE)テーマ研究会を開催しました

「国際的保証制度ITTPC認定プログラムによる学生チューターの育成と学習支援」
~ 名桜大学言語学習センター・数理学習センターの活動見学と研究交流 ~

※ JADE:日本リメディアル教育学会(The Japan Association for Developmental Education)
※ ITTCR:米国CRLA(College Reading and Learning Association)が認定する国際チューター育成認定プログラム(International Tutor Training Certification Program)

 平成23年11月10日(木)、11日(金)に「国際的保証制度ITTPC認定プログラムによる学生チューターの育成と学習支援」と題し、第1回JADEテーマ研究会(兼、JADE学習支援部会研究見学会・理事研修会)を開催しました(主催:JADE、共催:名桜大学)。
 全国の大学での入学前教育・初年次教育などに関し、JADEがこれまでに蓄積してきた学習支援等に関する知見と、本学の地域的特徴を生かした学生参加型の学生・学習支援活動の実績とノウハウについて、双方より情報・意見交換を行う学習支援に関する研究会となりました。JADEより17人、本学からは2日間で累計36人の教職員・学生の参加に加えて、本学で学生・学習支援に携わっている学生たちも参加し、全国の学習支援の現状について、また本学の新入生支援から学習支援、就職支援という入学前から卒業後までの支援体制について活発な質疑や議論が繰り広げられました。
    
CRLA達成書を受け取るための条件に聞き入る参加者      右からウェルナビ、LLC、MSLC、S-CUBEを代表する学生の質疑応答

 大会では全国の大学における学習支援活動についての報告があり、全国的な取り組みの視点から本学における学生・学習支援の取り組みについて考察できる良い機会となりました。本学の学生参加型の支援活動の効果と課題について様々な議論が行われ、特に本学が実施している“学生が学生を支援する”コミュニティが先進的な取り組みであることを改めて実感することができました。また、正課授業の課題を通し学習支援を行うことや、その支援システムを学生と教員が共に構築していくことについて、高い関心を集め熱心な議論が繰り広げられました。本学の学生・学習支援団体の協力もあり、本学の特色ある学習支援の取り組みを多角的にアピールすることもできました。

 

 名桜大学では、2001年度に米国の教育養成機関CRLAよりチュータートレーニングプログラム(ITTPC認定は翌年2002年)を導入して学生チューターを育成し学習支援を行う「言語学習センター=Language Learning Center(LLC)」が設立されました。日本で唯一CRLAからの認定を受けた学習センターとして語学教育に力を入れています。2007年度には学生ボランティアで活動する学生支援団体「新入生ウェルカムナビゲーション」が設立され、新入生の大学適応支援としてこれまでに様々な活動を実施し、学生目線での学生支援および大学の活性化などに貢献しています。また、2009年度には文部科学省の平成21年度大学教育・学生支援推進事業(テーマB)の採択を受け、理工学部のない本学に学生チューターが主体となり数学や物理学を中心に多彩な学習支援を行う「名桜大学数理学習センター=Mathematical Science Learning Center(MSLC)」が設立されました。数学検定の導入や数理系・情報系の正課授業との有機的な連携により学内での学習支援システムの改善と学習環境を高めました。科学イベントの開催など科学教育に関する取り組みも積極的に取り入れ、幅広い学習支援活動を行っています。2010年度には、学生による学生のための就職活動を支援する目的で学生ボランティア団体「S-CUBE」も立ち上げられました。NPO法人に所属するキャリアコーチの専門家の後方支援の下、学生が中心となり就職活動の支援を行い、学生目線でのキャリア支援として個別に対応することで問題への解決策を提案しています。



   
学生チューターによる電子ホワイトボードを使用した実演     各チューターの写真と得意分野が掲載されている学習センター入口

 これら4つの学生・学習支援団体の取り組みを通して学生たちが成長し、その取り組みを大学が温かく見守りながら学生の能動的な活動やアイディアを生かし、限りある学内の人的資源を活用することによる教育効果は高まっています。本大会に参加した各団体を代表する学生たちは、自らの大学で活躍でき、自ら大学づくりに参加できることや、後輩たちに何かを残していけることを誇りに思うと熱心に語ってくれました。また、参加後の感想では、全国の他大学と比較しても自分の大学は先進的でユニークな取り組みをしているのだと(再)認識することができ、これまでの取り組みに関するより客観的な自己評価と、今後の学生・学習支援での方針を再確認することができたという声が多く上がりました。さらに、本学の教職員にとっても本学の学習支援について俯瞰できる貴重な大会になったことと思います。


 最後に、本大会は水町龍一先生(湘南工科大学)による立案のもとJADE学習支援部会研究会、JADE理事研修会を兼ねて開催されました。開催にあたり小川洋先生(聖学院大)をはじめJADE関係者、名桜大学教職員、ウェルナビ・LLC・MSLC・S-CUBEの学生の皆さまのご協力に感謝申し上げます。

 

総評: 世話役/数理学習センター 講師 高橋 大介





言語学習センターの見学風景