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学長挨拶

 

名桜大学学長
名桜大学学長
瀬名波 榮喜 Ph.D.
Senaha Eiki

公立大学元年―地域貢献型大学を目指して
 名桜大学は、1994年沖縄県並びに沖縄本島北部12市町村によって設立されたいわゆる公設民営の大学でありましたが、2010年4月1日を期して4,550人の有為な人材を社会に輩出した名護総合学園名桜大学はその幕を閉じ、新生公立大学法人名桜大学としてここに生まれ変わることになりました。それこそルネサンスであります。公立大学の使命は、教育研究はもちろんのことであり、それを通して地域社会の文化的・経済的発展と住民の福祉に寄与するものでなければなりません。その中でももっとも大事なことは、地域のニ-ズに応え有為な人材を育成することであります。
 しかし、本学の平和・自由・進歩という建学の精神はそのまま継承され、いささかも揺らぐものではありません。沖縄県の歴史的コンテクストに基づいて制定されたこの基本理念は、本学に学ぶ学生や教職員に周知徹底し、それが教育研究に反映され、地域住民や人類の福祉に貢献するものでなければなりません。なお、国際化・グローバル化時代を迎えた今日、地域貢献を強調しながらも、国際的舞台で活躍できる国際性豊かな人材の育成を教育の基本理念として掲げ、国際貢献に努めています。
 この教育理念を実現するために、名桜大学独自の教養教育、いわゆる名桜型リベラルアーツのカリキュラムを構築し実践することにしました。その根本原理は、心の解放であり、知の解放であります。ある問題を解決するにあたって、ひとつの視点にとらわれることなく、心を解放し、批判的に書を読み解釈し、批判的・論理的に思考し分析して、俯瞰的に判断できる人材の育成に努めています。そうするためには、語学をはじめ、人文科学、社会科学、自然科学を広く勉学し、知性と感性のバランスのとれた円満な人格を備えた国際的教養人の養成を目的としています。
 専門課程の教育においても然り、リベラルな教育観を重視しつつ、一専門分野にとらわれることなく、知識を広く求め、それを統合できる能力を養成しなければなりません。たとえば、自分の専門分野の特定の課題を研究する場合、今まで履修してきた一般教育や専門科目で学んで来た心理学、哲学、歴史、社会学、生物学、化学等の知識やスキルをフルに活用し、新しい知識の創造と生産に応用することが大事であります。学問の複雑化と多様化が進んできた今日、伝統的な専攻分野ではもはや通用しなくなっており、学術の動向として学際的教育研究が奨励される所以もここにあるわけであります。
 本学は、公立大学元年を契機として、現存する国際学群と人間健康学部および大学院国際文化研究科をいっそう充実発展させ、さらに2011年4月には人間健康学部看護学科を基礎に大学院看護学研究科を新設することになっています。地域社会と国際社会の変化とニーズに対応できる人材を育成するとともに、研究を促進し、地域社会の発展に寄与することを我々の責務と考えています。日本一美しい自然の景観に恵まれたこのキャンパスには、国内はもちろんのこと、五大州の協定大学から留学生や教授が集まっていて、公立大学としての使命を果たすに十分な教育研究環境が整っています。

Profile:

瀬名波学長は、名護市出身。琉球大学教授を経て、1994年本学開学と同時に理事兼国際学部長、2006年2月第四代学長に就任。専攻は、英文学。

【学歴】
  1959年5月:Central Missouri State University卒
  1959年7月:同大学大学院(修士課程)英文学専攻修了
  1977年:University of Kansas大学院(博士課程)英文学専攻修了
【学位】
  1959年:M.A.(Central Missouri State University)取得
  1977年:Ph.D.(University of Kansas)取得
 
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