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本学は、2010年4月公立大学法人名桜大学に生まれ変わったが、平和・自由・進歩の建学の精神と国際性豊かな人材の育成という教育理念は揺らぐことなくそのまま継承された。国際化・グローバル化さらに大学入学のユニバーサル化時代を迎えた今日、この精神と理念はいっそう重要となった。このような時代背景にあって、どのような人材を育成するかは喫緊の課題である。本学では、公立大学法人化を機に、教養教育を根本的に改革することによって時代のニーズに応えた教育内容の充実を図るため、いわゆるユニークな「名桜大学型リベラルアーツ」を構築することになった。それを推進するために、教養教育センターを開設することにした。 リベラルアーツの基本理念は、人間の心を解放し、心を自由にすることによって円満な人格形成をすることにある。にもかかわらず、わが国では1991年の大学設置基準の大綱化により、専門教育を強化し、時代に逆行して教養教育を軽視する結果となった。これでは果たして国際化された現代社会に通用する人材が育成できるだろうか。アメリカの大学では、ジェントルマンまたはよき市民の育成を目指し、2年または4年の教養教育を受けた後に専門課程に進む。イギリス人にはコモンセンスが要求される。それは単に専門の基礎を学ぶということではない。それは専門に心を縛られるのではなく、心を広く解放し、人文・社会・自然科学をも学ぶことによって、学問分野の広い視点から俯瞰的にものを見ることのできる人材育成を目指す。 リベラルアーツでもっとも強調されるのは、批判的な読書であり、批判的な思考であり、論理的な思考と論理的な判断である。科学するものにとって、これほど大事なことはない。それは科学技術の創造と進歩に不可欠であるからである。しかし、それが人間にとってすべてではない。我々は、文学や宗教など人文科学を学ぶことにより、感性を磨くだけではなく、想像と神秘の世界に身をおき、人間性とは何か、人間の求めてやまない価値は何かなどについて学ぶことができる。このように我々が、価値観、倫理観や人生観を確立できるのは実にこれらの学問を通してである。知性と感性のバランスこそ円満な人格にとって不可欠である。
教養教育センター設置までの経緯平成21年4月23日に瀬名波学長から「名桜大学の教育基本方針について-名桜大学型のリベラルアーツ教育とは-」が提示され、全学教務委員会において検討された結果、名桜型リベラルアーツワーキンググループ(WG)が設置された。WGは、平識善盛教務部長はじめ10人の教員と教務課職員で構成され、学長が提示された「リベラルアーツ」の基本的な考えを踏襲できるような全学統一の教養科目について、その方向性を検討した。 平識教務部長の報告をもとに、平成22年8月に教養教育センター設置準備委員会が設置され、木村堅一、金城やす子、小川寿美子、伊藤孝行、高橋大介の5人の教員と砂川一弥教務主任がメンバーとなり、WGで作成されたカリキュラムの再検討、運用へ向けての審議を継続した。共通コア科目、共通選択科目にはそれぞれ5科目群を配置し、科目の設定、概要の明示、科目担当者の選定と同時に、学長の提示するリベラルアーツの基本理念をもとに、名桜大学教養教育科目の教育目標を明確にした。設置準備委員会において検討、決定されたカリキュラムは、平成23年4月から教養教育センターに移行し、その運用が開始される。 教養教育センターの運営スタッフ名桜型教養教育を推進し、多様化する学生のニーズに対応する教養教育プログラムの開発と運用のサポートを図ることを目的に、平成23年4月から教養教育センターが設置される。 教養教育センターの業務教養教育センターは、1.教養教育の教育方針、教育活動及び学生の教育交流の実施に関すること、2.教養教育の教育課程の編成及び教育方法の改善に関すること、3.教養教育活動の自己点検・評価に関すること、4.教養教育の学年暦、時間割編成、登録等の手続きに関すること、5.教養教育センターの運営と各機関・センターとの連携に関することを業務としている。 |
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